

(森の里病院に出向中)
石井 晶 2019年 入局
東海大学医学部に2年次で編入し、その後、東海大学医学部附属病院での研修をへてリウマチ内科に入局しました。もともと文系学部出身ですが、学生生活では多くの仲間の支えや先生方の叱咤激励のおかげでここまでくることができたと思っています。東海大学は神奈川西部の基幹病院として豊富な症例数を誇っており、特に当科が担当する膠原病を診療する医療施設は比較的少ないためたくさんの経験値を得ることが出来ると思います。私自身、学生の頃はどの科に進もうか非常に悩んでいましたがクリニカルクラークシップや研修を通して、様々な症例に立ち向かうリウマチ内科先生方の背中に憧れこの科を選択しました。
当科の医局員は多くはありませんが、逆に風通しがよく非常に相談しやすい環境に恵まれています。疾患の特性上、一筋縄ではいかない複雑な病態もありますが教授を含めディスカッションを大切にしており、カンファレンスで方針を決め上級医と相談しながら診療出来るため若手の先生にとっては安心で心強いと思います。
膠原病の分野は治療が日進月歩に進んでおり非常に活気がある分野でもあります。既存の治療では不十分で救命困難であった患者さんを助けることが出来る、とてもやりがいのある職場です。少しでも興味があればぜひ見学にいらしてください。


これまでのご経験を教えてください。
2011年に慶應義塾大学を卒業した後、2014年からは慶應義塾大学医学部リウマチ・膠原病内科で研鑽を積み、2023年4月にご縁をいただいて東海大学に赴任しました。
リウマチ内科の魅力とは?
臨床免疫学を主軸とした視点から内科の王道である診断学を実践できること、そして免疫治療のスペシャリストとして難病である自己免疫疾患の治療を行うことができることだと思っています。同じ主訴でも様々な疾患の診断に至ったり、同じ疾患でも患者さん毎に全く症状が異なったりするため、何年臨床をやっていても飽きることがありません。
東海大学のリウマチ内科の印象は?
少人数の医局ではありますが、いつでも誰にでも相談しやすい風通しの良い医局だと感じています。赴任するまでは全く新しい職場なので不安もありましたが、初日に医局の皆さんに温かく迎えていただいて、すぐに打ち解けることができました。
臨床面では外来・病棟診療ともに非常に豊富な症例を経験できます。神奈川県の南西部の膠原病診療を担っており、初発の膠原病症例も多いです。膠原病治療の最前線を経験できます。
指導体制はどうでしょうか?
毎日指導医として若手の先生たちと病棟回診を行っており、丁寧な指導を心がけています。週1回の教授回診や病棟カンファレンスでは教授や講師の先生も含めて全入院症例の治療方針をディスカッションしたり、自分の外来患者さんについて相談したい場合も気軽に話し合うことができる体制になっています。休日当番の際に不安なことがあれば、医局員全体の連絡網で速やかに相談できるバックアップ体制もあります。若手の先生がのびのびと経験を積めるよう、努力しています。
ライフワークバランスはいかがですか?
膠原病診療の特性上、重症症例がいる場合には大変なことも多いですが、病棟が落ち着いているときには早めに帰宅して家族と団欒を取っています。週末は交代勤務としており、旅行にも行くことが出来ています。私も含め育児中の医師が多いですが、上記のとおりバックアップ体制をしっかりと敷いているため、突然の子供の発熱での休暇も取りやすいのはとてもありがたいです。女性が多い医局でもあり、育児しながらの時短勤務で外来や病棟の診療を頑張られている先生もいます。少人数であるが故に、お互い様の精神でサポートし合えるのはとても良い環境だと思います。
入局希望者に向けてメッセージをお願いします。
もしクリクラや初期研修で興味を持った若手の先生は、当科に向いていると思います。膠原病診療というのは万人に受けの良いメジャーな領域ではありませんが、当科の医師の診療への取り組みやディスカッションなどを見て面白いと思ったならば、当科に適性がある証拠です。入局していただいたら、一人前のリウマチ内科医になれるよう当科医師が全力でサポートします。また、指導医レベルの先生も大募集中です!2023年4月からの短期間であっても、非常に濃厚な臨床経験・指導経験を積めておりエキサイティングな毎日です。皆様と一緒に働けるのを楽しみにしております。


(八王子病院)
佐々木 則子
医学生の時、膠原病の授業は難しくて興味持てませんでしたが、縁あって当教室に入局しました。鈴木名誉教授の外来見学や先輩方に丁寧な指導でリウマチ・膠原病学の奥深さが理解できるようになったことをついこの間のように覚えています。私が入局した当時、難治性・予後不良の抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎/急速進行性間質性肺疾患の患者さんの救命率は60%で、懸命な治療でも救命できずつらい経験を何度もしました。しかし、治療法の進歩で2019年以降は血漿交換療法を取り入れて救命率100%となり、現在は助けられる疾患として治療にあたっています。医学の進歩を実感できることは本当に素晴らしい経験です。また、膠原病はまだまだ不明なことが多く、これからも新しい発見があると思うとわくわくして仕事しています。


東海大学医学部付属病院での初期臨床研修を経て、リウマチ内科に入局し医師9年目になります。
経験を積む中で、リウマチ・膠原病疾患の症状の多彩さに興味を持ち、個人に合った治療を考えることにやりがいを感じ、それが決め手となり入局しました。当院の診療圏は広く、軽症例から重症例まで日々たくさんの患者さんに出会います。治療に迷うこともありますが、誰にでも相談できる環境であり、チームで話し合いながら様々な疾患を診ることができるのが、当院当科の魅力の一つと考えています。
私自身は初期臨床研修中に結婚し、入局後に産休・育休を経て、時短勤務で復帰しています。現在は病棟業務をメインに、週に一回外来を担当させて頂いています。
仕事と家庭のバランスは悩む人も多いと思います。当初は仕事に対して焦る気持ちが強かったです。育休中は都度職場と連絡を取り、時には焦らないようアドバイスをもらう中で、だんだん緊張がほぐれていったように思います。実際、自分の産後の体調や育児の状況を見ながら、育休の期間を延ばしています。復職にあたっても心配がありましたが、慣らし保育をしてから、まずは病棟業務、次に外来と段階を踏んでいます。
お互いをフォローし合う雰囲気のある医局だと思います。ぜひ、一度研修で選択して頂ければと思います。