学生・研修医の方へ

入局希望の方へ教授からのメッセージ

リウマチ・膠原病疾患は、疾患によって違いはありますが、全身の臓器が様々な頻度・程度で障害される疾患群です。近年の診断・治療法の劇的な進歩で、リウマチ・膠原病疾患は、疾患を正確に診断し、適切な治療をおこなうことで、寛解することが可能となっています。さらに、これまでも、患者さんを全人的に診療することの重要性が指摘されてきましたが、患者さんを全人的に診療することにより、健康な人と同様にライフサイクルに合わせた充実した生活を送れる事を可能にして、患者さんとともに喜びを分かちあることができるやりがいのある診療科です。資格に関しては、リウマチ専門医、アレルギー内科専門医、内科認定医、総合内科専門医を取得することできます。また、多彩な症状を呈する症例を豊富に経験できるため内科の各領域における診療技術や知識を習得することができます。将来的には、全人的な医療が実践できる総合内科医としての活躍も可能です。

さらに、リウマチ内科医は患者数に比し絶対的に不足しているため将来どこにいっても必要とされる分野です。専門分野を活かしてリウマチ専門医、総合内科医として開業することも可能です。将来、全国的に必要とされているリウマチ専門医として、あるいはリウマチ膠原病に強い総合内科医として活躍してみよう考えている先生と一緒に切磋琢磨で来ることを期待しています。

教育体制

病棟診療はスタッフを始め臨床助手・研修医・学生を含めたチーム医療で行っており、1 チーム3 ~ 4 名で構成されています。スタッフの指揮の下、臨床助手・研修医・学生に指導を行い、興味深い症例においては症例カンファレンス以外に、当科が中心的役割を担っている①湘南西部リウマチ性疾患症例検討会や②膠原病胸部画像読影カンファレンスでも呈示し、研修医への教育や近隣の医療機関との意見交換を行っています。①については近隣の整形外科医も参加し関節リウマチに対する薬物療法、手術の適応につき意見交換をしています。②については呼吸器内科医や皮膚科の専門医も参加し、ミニレクチャーや症例検討を通じて近隣の医療機関と交流を深めています。また、非ステロイド性抗炎症薬や副腎皮質ステロイド薬、抗リウマチ薬、生物学的製剤、免疫抑制剤といったリウマチ内科でよく用いられる薬物療法の基本的使用法やレントゲン写真や関節エコーなどの読影技術についてクルズスや診療を通じて学びます。

また、関節リウマチ治療における抗リウマチ薬、生物学的製剤などの有効性・安全性に対する多数例の分析結果や膠原病に見出される特異自己抗体と臨床特徴の関連に関する検討結果を日本リウマチ学会総会などで発表しています。さらに、病態解明や新規治療法に結びつくような貴重な症例については日本リウマチ学会総会および関東支部集会、日本臨床免疫学会、日本臨床リウマチ学会、関東リウマチ研究会、神奈川リウマチ研究会等で症例報告しています。また,アメリカリウマチ学会、ヨーロッパリウマチ学会での発表、あるいは参加も行っています。

取得できる資格

本施設は日本リウマチ学会の教育認定施設に指定されており、当科で臨床助手あるいは大学院生として後期研修を修了後、日本リウマチ学会専門医資格試験を受験し、専門医資格の取得ができます。さらに、研鑽を重ねることで、日本臨床免疫学会免疫療法認定医,日本骨粗鬆症学会認定医、日本アレルギー学会専門医などの取得もでき、将来、リウマチ性疾患・膠原病専門医、一般総合内科医として開業が可能です。そのほか、小児科医師のリウマチ専門医取得のために研修できる場を用意しています。

将来の進路

大学に残って、学位取得し,研究者や医学部教員として、大学で後進の教育ならびに研究を行うことができますし、地域の基幹病院のリウマチ専門医として活躍、あるいは専門分野を活かして開業することも可能です。また、多彩な症状を呈する症例を豊富に経験できるため内科の各領域における診療技術や知識を習得することができますので、将来的には、全人的な医療が実践できる総合内科医としての活躍も可能です。

ページトップへ戻る